実印を作る際、「将来のことを考えると、名前だけでもいいのかな?」と疑問を持ったことはありませんか?
大切な契約や重要な書類に使用する実印は、ちゃんと作り方を知っておきたいですよね。
そこで今回は、実印は名前のみも可能なのか?縦書きは?などの疑問に対する答えを調査しました!
また、印鑑が名前のみのメリットとデメリットもご紹介しましょう!
実印で女性は名前のみも可能なの?
結論から言いますと、実印は名前だけでも可能です!
ただし、これは印鑑登録をする自治体によって条件が異なります。
印鑑登録できる実印については、各自治体のホームページで確認できるので、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。
印鑑が名前のみのメリットとデメリット
名前のみのメリット
名前のみで実印を作るメリットは、結婚などで姓が変わってしまっても使えることです。
実印の登録は、住民票に記載されている氏名のみを使用できます。そのため、結婚などで名字が変わった場合は、実印の登録情報も変更しなければなりません。
事前に名前だけで登録しておけば、名字が変わっても作り直す手間や時間を節約できますよね。
名前のみのデメリット
名前のみで実印を作るデメリットは、ビジネスで使う場合に少し使いづらいということです。
お仕事中は基本的に、苗字で呼び合うことが多いでしょう。そのため、実印が名前のみですと認識しづらいというデメリットがあります。
フルネームの実印もある?
フルネームでも実印は作ることができます。
フルネームで実印を作るメリットは、偽造されにくくなりセキュリティが向上することです。フルネームで作成することにより、印影が複雑なデザインになって複製が困難になります。
以前は、姓が変わった際に実印を作り直さなければならないという心配がありましたが、2019年に法改正があり、旧姓でも実印の登録が可能に。これにより、実印を名前だけで作成しても、結婚後もそのまま使用できるようになりました。
実印の女性用では名前のみの場合向きが縦書きはダメ?
女性が名前のみで実印を作る際には、横書きがおすすめです。縦書きがダメというわけではありませんが、印鑑には縦書き・横書きにそれぞれ意味が込められています。
男性用の実印はフルネームの縦書きで彫られますが、そこには「一家の長としての役割を象徴し、家の成長や発展を願って」という思いが込められています。
一方、女性の実印は横書きが一般的です。横書きには「安定や守護を示す」という意味があり、お金を管理する銀行印も横書きがおすすめといわれています。また、女性用実印は横書きで彫る方が文字のバランスが美しく取れるようです。
ちなみに、認印は男性女性ともに「苗字の縦書き」となります。日本の文字文化が縦書きであるため、縦書きで彫るのが一般的。例えば「田中」さんの場合、横書きですと「中田」さんとも読めてしまいます。そのため、第三者もよく目にする認印は縦書きがおすすめとなっています。
実印の女性用では名前のみの場合ひらがなでもOK?
実印は「氏名」「氏」「名」のどれかを表しているものであれば、漢字でもひらがなでも問題はありません。
元々名前がひらがなの方もいらっしゃるため、実印をひらがなで作成することは可能です。
ただし、「漢字の名前だけど実印はひらがなで作りたい」という場合は注意が必要。多くの自治体では「実印登録には住民票に登録されている名前と同じ名前」とされていて、漢字の名前だけど実印をひらがなで作成したいという場合は、役所で相談する必要があります。
また、逆に「ひらがなに名前だけど実印は漢字にしたい」というのは認められていません。印鑑を作ることはできますが、それを実印として登録するのは難しいでしょう。
実印の女性用で人気のある書体は?
実印を作る際に気になるポイントの一つが書体。
一般的に実印におすすめな書体は、「印相体(吉相体)」や「篆書体」です。
実印は法定効力が最も強い印鑑なので、偽造されてしまうと大変なことに。そのため、複製されにくい書体がおすすめです。そこで、よく使用されるのが「印相体(吉相体)」や「篆書体」もしくはその派生の書体である細篆書体や太枠篆書体など。これらの書体は、文字が複雑で複製が難しく、安全性が高いとされています。
女性人気が高いのは、線が細くスッキリとした印象を与えてくれる「細篆書体」。可読性が低いため偽造防止にも効果的です。
また、「太枠篆書体」は柔らかく美しい印象なので女性にピッタリだと、こちらも人気の書体。この書体は印面の枠が通常よりも太くなっており、耐久性が高く、縁が欠けにくい特徴もあります。
女性用実印の作り方のポイント
サイズ
「13.5mm」または「15.0mm」のサイズがおすすめ。
女性用の実印を作成する際は、男性用の実印(16.5mm)よりも小さなサイズである傾向があります。
少し古い考えではありますが、夫婦で実印を持つ際には、妻の実印が夫よりも小さいことで「夫を立てる」という意味が込められています。
また、女性は男性に比べて手が小さいため、小さいサイズの実印を選ぶことが多いようです。
書体
上記でもご紹介したように、複製されにくい書体を選ぶなら「印相体(吉相体)」や「篆書体」が良いでしょう。
女性らしい印象を求めるなら「細篆書体」や「太枠篆書体」がおすすめです。
素材
実印を作成する際に悩ましいのが印鑑の素材。長く使うものなので、見た目にこだわってオシャレなものを作りたいですが、「捺印性」「値段」といった部分も気になりますよね。
女性に人気の印鑑素材は、マーブルのような模様が美しい「琥珀」です。天然の琥珀は耐久性が低いため、実印には人口樹脂で加工されたものを使用します。まるで宝石のような見た目で人気なのですが、「琥珀」はとても高価。一万円以上するものも少なくないため、一生モノとして見て目にこだわりたい方におすすめです。
琥珀には手が出せないけど、オシャレな見た目の実印が欲しい方におすすめなのが「オランダ水牛」天然物なので一つ一つ模様が違うため、自分だけのデザインに仕上がります。角素材なので耐久性も高く、価格は琥珀よりも安いため、長く使うものと考えれば手が出しやすいかと思います。
また、温かな雰囲気の「彩樺」も人気です。エコ素材として有名な木材で、きめ細かな木目が柔らかい印象を与えてくれます。「オランダ水牛」よりも価格もお手頃です。
作成のタイミング
自動車を購入するとき・不動産の取引をするとき・公正証書を作成するときなど、実印が必要な場面は様々。
そんななか、特に女性が実印を作るピッタリのタイミングは、就職したときと結婚したときです。
まずは姓を変更する可能性がある「結婚したとき」結婚すると多くの女性は姓が変わります。
偽造防止のために実印はフルネームで登録することが多いようです。そのため、結婚前の姓で実印登録をしていた場合は、姓が変わった後に登録変更手続きする必要が。結婚前に実印が必要になる場面がないのであれば、結婚をして姓が変わったタイミングで作るのが良いでしょう。
実印を作るタイミングでもう一つおすすめなのが「就職したとき」女性に限らず、就職するタイミングというのは実印が必要になる場面がとても増えます。
実印は名前だけで作成することも可能なので、女性が就職時に作る際は名前のみで作成すれば、姓が変更されても引き続き使用できます。
作成の流れ
まずは自治体で決められた登録できる印鑑の条件を確認しておきましょう。
次に印鑑を購入するお店を決めます。はんこ屋さんで作るのが一般的ですが、最近ではネット通販でも購入する方も増えているようです。お店が決まったら印鑑の素材を選び、名前の書体を決めます。
印鑑が出来上がったら、市区町村役場へ行き印鑑登録の申請しましょう。
身分証などが必要になりますので、登録する際に持っていくべきものなどを確認しておくとスムーズです。
- 印鑑登録できる印鑑を確認する
- 注文するお店を決める
- 印鑑の素材を決める
- 書体を決める
- 市区町村役場へ印鑑登録を申請する
実印が使える条件
実印を作成しても、印鑑登録をしなければ法的効力を持ちません。そのため、印鑑登録は不可欠なのですが、どんな印鑑でも登録できるわけではないんです。
印鑑登録できる条件は自治体によって違いがあるようなので、印鑑を作る際には必ず確認しておきましょう。下記はどの自治体でもNGとされるものです。
- シャチハタ
- お店に並べられている量産品
- 直径が8mm~25mmの範囲にないもの
「実印 女性 名前のみ」を検索する人がよく思う質問4選
まとめ:実印の特徴を知って素敵な印鑑を作ろう!
実印は名前のみも可能なのか?縦書きは?という実印の疑問を調査しました!
「氏名」「氏」「名」のどれかを表しているものであれば、名前のみでも実印は作ることができます。特に女性は、結婚などで姓が変わってしまっても使えるという点から、名前のみで実印を作る方は多いようです。
また、名前については漢字でもひらがなでも問題はないようですが、元々ひらがなの名前の方が漢字で作った印鑑は実印として認められません。
縦書き・横書きについては、女性が名前のみで実印を作る際には横書きがおすすめとされています。
横書きには「安定や守護を示す」という意味があり、文字のバランス的にも女性の場合は横書きの方が美しく見えるようです。
サイズや書体、素材なども豊富で、自分好みの印鑑を作ることができますが、自治体によって印鑑登録できる条件は異なるため、作る前に確認しておきましょう!
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