災害時の為に普段から持ち歩いているものといえば何でしょうか?
食料や水を常備している方は多いと思います。
ですが、それらをリュックに入れて普段から持ち歩いている人は少ないはずです。ポケットに入れられる程度の大きさで災害時に大きな役割を果たすものとして、笛やブザー、バッグなどに小型のライトや方位磁石をアクセサリーのように掛けてる人もたまに見かけます。
但し思わぬ災害にアクシデントはつきもの。「着の身着のまま」なんて言葉があるように、何も持っていないときに災害に巻き込まれる可能性は十分にあります。
そんな時、自分の身ひとつで命を守る手段の一つが「指笛」です。
指笛を吹く事ができると、崩壊した瓦礫の中や見つからない場所でも生存を他の人に知らせることができます。
また、指笛は普段から場を盛り上げたいときや知人を呼びとめる時、犬やイルカなどの動物の訓練にも使えるので、吹けるように練習してみるのも悪くはないと思います。
指笛をマスターして、災害や日常をより豊かにしましょう!
この記事で分かること
- 指笛の吹き方のコツ(角度、息の強さや通り道など)
- 指笛の吹き方(両手、片手)
- どうしても指笛が吹けない方向けの練習道具
指笛の拭き方のコツ
指笛はどういう仕組みで鳴るのか?
これを始めに知っておく方がうまくいく可能性が増すといえるでしょう。
なぜなら仕組みを先に知っておけば、音が鳴る原理に近いやり方を意識的にやれるようになるからです。
その仕組みとは口の中に指を入れた状態で、勢いよく息を吐き出す事により指と唇によって空気が急激に乱れます。
普段でも風が強い日はヒューヒューと音がしますが、これと同じ原理で指と唇によって乱れた空気が風切り音を出すのです。
指笛は両手、片手どっちがいい?
指笛の吹き方ですが、まずは両手でやる方法にするか片手でやる方法でやってみるかを選択しなければなりません。
どちらかのやり方が良いという事はありません。
僅かな微調整を上手くやれる指や、自分に合っているかで決めていただいて良いと思います。
片手でやるやり方には二通りありますが、これもやりやすそうな方を選んでください。
指笛は最初に鳴るまでの間は指の微調整が欠かせません。
ですので微調整がやりやすい指を使ってやるというのがこつです。
両手式でも片手式でもやりやすさが変わらないというのであれば、先に片手式でやる事をお奨めします。
指の角度は上すぎでも下すぎでもダメ
指笛を上手に鳴らすためのコツは、指を舌に密着させることと、指を入れる深さを指の第一関節がちょうど唇の端に当たる程度にすることです。
ただし、指笛が鳴るかどうかは、指の角度や幅にも影響されます。自分にとって鳴りやすい角度や幅を探るには、空気の通り道をイメージして、指の幅が狭すぎず、広すぎないようにすることが大切です。
音を出せるようになったら、舌に当てる指の位置を変えて試してみると良いでしょう。自分にとって最適な指の角度や幅を見つけることで、より良い音が鳴るようになります。
実際には口の大きさや形、指の大きさが人によって異なるため、音が出やすい指の角度に正解はありません。
指の角度が上すぎたり下すぎたりすると、音が出にくくなるため、極端な形にならないように注意しながら、自分にとって鳴りやすい角度や幅を探してみてください。
指の幅は息が通る穴を意識して決める
また、口の出入り口も空気が通るギリギリの狭さを意識しながら、広くしたり狭くしたりして音が鳴りやすい大きさを試してみると良いでしょう。
指の角度や幅、そして出入り口の広さや形、息の強さや出し方、舌の形、こういったいろいろな各パーツを動かして試していて運よく音が出た時に、その時の状況をすかさずメモしておくとその後の練習が非常に心強いものとなります。
ですので練習中は必ずメモを手元に持ちつつ練習するようにして下さい。
指を差し込む深さの目安は指の第一関
口の出入り口の大きさは、上下を唇で左右を指で調整するようにしてください。
この出入り口の調整が、指笛を鳴らすことにおいての一番高いハードルかもしれません。
まったく音が出ないという人は、最初に出入り口を一番狭い状態で試してみてそこから少しずつ広げていってみてください。
ここまでやってもうまく行かない方は、指を差し込む深さを調節してみましょう。
目安は指の第一関節は唇の外です。
この目安を基準にして指を深く入れたり浅く入れたりしてみて下さい。
息の強さはヒューヒューと言うイメージで
息は強すぎないそして弱すぎないと、どういうイメージで吹けばいいのか難しいと思います。
ヒューヒューと言うイメージで吹くというのが、実際に音を出している時の様子を適切に表している感じです。
そして息の強さや口の形に気を取られて、つい出入口以外の所から息が漏れてしまうといった事も起こりがちになってしまいます。
息の強さは強すぎず弱すぎずでいつも一定の量、そして息を他の所から漏らさない、この2つを絶えず頭に入れてやってみるようにして下さい。
頑張りすぎると酸欠になってしまいますので、練習は毎日少しずつ無理をしないようにすることが大切です。
息の出し方は腹式呼吸ができるようになるとかなり出しやすくなりますので、日によっては指笛の練習をお休みして腹式呼吸の練習をしてみても良いと思います。
簡単!指笛の吹き方【片手バージョン】
まずは片手式のやり方です。
- 舌を丸めて、丸めた舌の先端を口の上部にくっつけます。
- 指をOKサインにして、舌の裏側に密着する程度まで口の中に入れてください。
- 口を軽く閉じます。
- できるだけ口から空気が洩れないように、出入口を狭くしてみましょう。
- 狭くした出入口をめがけて軽く長く息を吹きかけます。
簡単!指笛の吹き方【両手バージョン】
そして両手式のやり方です。
- 両手の人差し指と中指を立てます。
- 指と指は閉じてくっついた状態です。
- 舌を丸めて、丸めた舌の先端を口の上部にくっつけます。
- 両手の人差し指と中指の第一関節が、唇にギリギリで触れるぐらいまで指を入れてください。
- 右手の指と左手の指と唇で三角形になるように角度を調節して、「ヒュー」と言うような感じで軽めに長く息を出してみましょう。
指笛を吹けない方必見!指笛練習道具
沖縄の指笛練習道具
まだ吹けないという方もいらっしゃると思いますので、こういう感じでやってみると良いですよといったポイントをいくつか挙げてみます。
- 唇はほんの僅か中に入れ込む感じの方が音が出やすいです。
- 息を吐くときに下方面に空気が流れていくイメージで出してみる。
この二つの微調節はわりと効果的ですので是非お試し下さい。
いやこれでも吹けないという方いらっしゃいますか?
実は秘密兵器が有ります。
それは沖縄土産としても売られている指笛の練習道具です。
沖縄県では祭りや応援や結婚式等の賑やかな集まりで指笛を吹くことがよくあります。
特に旧盆の時期に沖縄で行われる祖先の霊を迎え、送り出す為に行われる踊りエイサーの時には、エイサーを踊る担当や三味線を弾く担当や太鼓を叩く担当と共に指笛を吹く担当がいます。
沖縄県では指笛は重要なパフォーマンスのひとつになっています。
この練習道具はわざわざ沖縄に行かなくても、ネットショップで販売していますので興味がある方はいかがでしょうか。
実はこの練習道具を鳴らすのも結構難しいです。難しいからこそ、吹く事ができた時の喜びもひとしおです。
沖縄では様々な場面で指笛が使われており、その指笛文化の振興の為に沖縄県の指笛愛好家グループである「指笛王国おきなわ」が2006年に7月10日を指笛の日として制定し盛り上げ役として頑張っていらっしゃいます。
この指笛の日には指笛によるコンサートイベントも行われています。熟練した方だと指笛で口笛みたいに曲を演奏できる方もいらっしゃいます。
指笛が口笛と比べて優れているのは音の大きさですが、音が大きいと災害時や緊急時により遠くまで音を届けられます。
曲の演奏も指笛の方がより大きい音で演奏できますので、イベントの時も多少の騒音の中でもより多くの人に聞いてもらう事ができるということです。
指笛で音程を奏でる方法
最後にようやく音が出たよという方が音程を奏でるのはもう少し先の事ですが、まずは高音の出し方と低音の出し方をレクチャーします。
- 高音は口の中全体を少しだけ狭くします。
- 更に出入り口も少し狭くして、口笛を吹く感じで気持ち程度突き出す感じです。
- そして低音はこれらの逆ですから、口の中全体を少し大きくします。
- 高音が口笛のイメージなら低音はあくびのイメージです。
- ほんの気持ち程度にあくびのイメージで吹いてみて下さい。
吹けたらちょっとうれしい指笛、ぜひマスターしてみてくださいね!
いかがでしたか?
難しそうと思われるでしょうが、実際指笛を鳴らせる人といえば限られていますので、実際に鳴らせるように頑張って練習してその貴重な鳴らせる人になって頂きたいと思います。
毎日少しずつ練習して指笛を吹けるように頑張りましょう!
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