ウェルスナビとは「長期・積立・分散」を前提としたロボアドバイザーサービスです。
簡単な質問に答えるだけで最適なポートフォリオを構築してくれるので、資産運用が初めての方でも安心して始められるのが特徴。
利用者の中には働く世代はもちろん、子育て中の主婦、大学生など幅広い人が居るので、他のロボアドバイザーサービスと比べても手を付けやすいことは確かであるといえます。
ですが、ウェルスナビの基本的な情報を抑えていないと損をするケースもあります。
本記事ではウェルスナビに関する情報を中心に、『ウェルスナビは本当にもったいないのか?』『やめた人はどうしてやめたのか?』について解説していきます。
ウェルスナビはもったいない?
結論からいうと、ウェルスナビを利用する際にかかる手数料は投資初心者にとっては悪くない手数料であるといえますが、一方ロボアドバイザーに頼らず投資できる人にとっては高めと言えます。
というのも、ウェルスナビの最低投資金額は1万円からとなっているため。
資産運用に長けている人であればあるほど「ウェルスナビでなくても良い」と思えるようになるので、結果としてウェルスナビ=もったいないと言われる理由になってしまったのでしょう。
また、後述する手数料の額も相まって、なおさらもったいないと感じる利用者も少なくありません。
ウェルスナビはもったいないと言われる理由は?
ウェルスナビは、さまざまな資産(米国株、日欧株、新興国株、債券、金、不動産)クラスに分散投資する仕組み上、短期間で儲かる期待値は低く、中長期的な運用を前提に考える必要があります。
また、分配金が出た場合はポートフォリオの現金部分に充当され、必要に応じて自動で再投資してくれるのですが、ウェルスナビの採用している売買銘柄は、そのほとんどが年率1.0%以上の分配利回りがある銘柄ばかりです。
このため、年間を通してみれば分配金の方が多くなることが見込まれます。
分配金とは、投資信託の収益から投資家に還元するお金のことです。
分配金は運用成果や今後の運用戦略を考慮したうえで運用会社が決めるため、決算期ごとに毎回支払われるとは限らず金額も決まっていません。
分配金の支払い原資は投資信託の資産ですので、分配金を支払うと資産は減ることになります。
分配金を支払うことでその分だけ基準価額が下がることになりますので、分配金だけで投資信託の良し悪しが判断できないのはこのためとされています。
ウェルスナビをやめたという人の理由
ウェルスナビはネット上の広告だけではなく、テレビのCMでもよく見かけるかと思います。
投資信託というシステム上、メリット・デメリットも当然存在しますが、ウェルスナビをやめたという人は一体どういった理由でやめたのでしょうか。
手数料が高い。
これがやめた一番の理由です。
やめた方の多くがこの理由でやめているのではないでしょうか。
私は手数料1.1%かかることはウェルスナビを始める時には分かっていましたし、
インデックス投資家やインフルエンサーたちが「1%なんて高すぎる!」と言っていたことも知っていました。
ですが、その時は投資初心者ということもあり、「細かいなー」「1%なんて微々たるものだ」というような感じであまり深く考えていませんでした。。
でも最近になって長期の積み立てをしていくにあたり1%がじわじわ効いてくると考えるようになりました。
引用:転活.net
この方の場合、手数料を理由にウェルスナビをやめています。
ウェルスナビを続けているという人の理由
一方で、こちらはウェルスナビのサービスに満足し、現在も続けているという人の意見です。
今のところ運用結果も徐々に出てきて、おおむね満足しています。特に、投資の勉強をガッツリやったことのない私には、ポートフォリオから作って金融商品(ETF)を購入してくれるのがありがたい。これを機会に、為替を調べたり、アメリカの経済ニュースもチェックするようになりました。個別の株式などを選ぶのは難しいけど、なにか投資を始めてみたいと思っている私のような初心者におすすめです。ちなみに、ウェルスナビ自体は長期投資(10年以上)が目標とのことなので、毎日の値動きはそれほど気にしていません。ただ、どんなETFを買っているのかを知っておくと、値動きの理由やポートフォリオの意図などについてもわかるので、チェックしておくと良いと思いました。
引用:Money pick
そもそもウェルスナビとは?
そもそもウェルスナビとは、一体どのようなサービスなのでしょうか?
資産運用のためのサービスと分かってはいても、その詳しい内容や使い方が分からなければ利用にも躊躇ってしまいますよね。
ウェルスナビは手数料がかかる?
サービス利用手数料とは、投資の全てをロボアドバイザーに任せる代わりに支払う代行手数料です。
ウェルスナビのサービス利用手数料は預かり資産の1.1%(年率、税込)となります。
例えば、100万円をウェルスナビに投資した場合、毎年必要になる利用手数料は約1万円ということです。
このサービス利用手数料には以下の全ての手数料が含まれます。
- 振込手数料
※クイック入金可能な銀行のみ - 為替手数料
(円とドルの交換手数料) - 売買委託手数料
(金融商品を購入する時にかかる手数料) - 為替スプレッド
(為替取引の際に発生する売値と買値の差額) - リバランス手数料
(資産配分比をもとに戻す際にかかる手数料) - 口座からの出金手数料
ウェルスナビならどんな取引を行っても、利用手数料は1.1%(年率、税込)なので、いちいち手数料がいくらかを確認しなくても良いのでとても楽です。
入金や出金などの手数料は?
ウェルスナビは海外の証券取引所に上場されている投資信託(海外ETF)に投資を行います。
投資信託の運用には様々な手数料が発生しますが、ウェルスナビで発生する投資信託の手数料は信託報酬のみです。
信託報酬とは、投資信託の運用会社に支払う手数料のことで、ウェルスナビは信託報酬が年率0.11%〜0.14%かかります。
ウェルスナビは手数料負けする?
残念ながら2024年現在、ウェルスナビの手数料が値下げされるという情報ありません。
ただしウェルスナビは、他のロボアドバイザーとの競争優位性のために、長期割の導入した過去があります。
ウェルスナビ出金の注意点
ウェルスナビでの出金を行う際に注意しておきたいポイントは、リアルタイムでの出金にならないという点です。
相場の変動などで出金依頼したときと金額が異なることも十分にあり得ますので、予め注意した上で出金手続きを行うようにしましょう。
ウェルスナビの魅力は?
ウェルスナビの魅力・メリットはやはり全自動で資産運用ができることでしょう。
こちらの画像の通り、投資先の選定から運用方針に合致した資産配分の構成までを一任出来るので、初心者の方でもサクサクと手続きを進められるのです。
また、ウェルスナビを利用することにより以下の手数料が無料になります。
- 入金積立手数料
- 出金手数料
- 為替手数料
- 売買委託手数料
- 為替スプレッド
- リバランス
ウェルスナビは貯金代わりになる?
結論からいうと、銀行にお金を預けておくより、投資へと回した方が得をする可能性があります。
大きなリターンは期待できないかもしれませんが、貯金額がずっとそのままの額であるよりも、数千、数万ずつ増えた方が良いというのは当然です。
そのためこれまでの貯金代わりにウェルスナビを利用して全自動運用にするという方針もOKです。
ウェルスナビと他のロボアドバイザーとの比較
ウェルスナビの手数料は、他のロボアドバイザーと比べて高いのか安いのか、気になっている方も居るかと思います。
実は、ウェルスナビは他のロボアドバイザーと比べても手数料はそれほど変わりません。
ウェルスナビの他、楽天証券や大和証券などのロボアドバイザーの手数料を比較すると、以下の表のようになります。
ロボアドバイザー | 手数料(税込) |
---|---|
ウェルスナビ | 年率1.1% *現金部分は除く |
楽ラップ | 0.715%(固定報酬型) 0.605%+運用益の5.5%(成功報酬併用型) |
サステン | 利益に対し1.1/6〜1.1/9 |
ROBO PRO(FOLIO) | 年率1.1% |
THEO+docomo (テオ+ドコモ) | 最大年率1.1% |
ダイワファンドラップ ONLINE | 契約資産の1.1% |
固定報酬型のロボアドバイザーとしては、ウェルスナビは平均的な手数料となっています。
「ウェルスナビ もったいない」を検索する人がよく思う質問4選
まとめ:メリットやデメリットを比較して検討を!
簡単な質問に答えるだけで最適なポートフォリオを構築・資産運用までしてくれるので投資初心者にとってはとっても便利なウェルスナビ。
しかし正しい利用方法や、必要最低限の知識が無ければ損をする可能性も否めません。
また、ロボアドバイザーはウェルスナビの他にも多数存在していますので、一度比較してから利用してみると良いでしょう。
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