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「サボテンのIQは2~3」は学者が論文で証明?!理由と元ネタを調べました

観葉植物としておなじみのサボテン。

見た目のかわいらしさと世話の手軽さから、部屋に飾って楽しむ方はたくさんいますよね。

サボテンとはサボテン科に属する植物の総称で、その種類は2000種以上もあります。

トゲの有無、丸型や柱状など様々な形、花を咲かせる種類もあり、そのバリエーションは豊富です。

そんなサボテンが「IQ2~3ある」と言われていると聞いたら、驚くのではないでしょうか。

IQって知能のこと? 低いにしても、まさかサボテンに知能があるなんて…

サボテンは話しかけて育てるといいって、本当だったの?

浮かんでくる様々な疑問を解説します。

目次

サボテンのIQは論文で証明してるの?

イギリスの植物学者は、植物が問題解決能力を備えていることを証明しました。

植物には、生き延びるためにとる様々な行動があります。

動物が嫌がる匂いを出して食べられないようにしたり、より栄養のある植物を選んで寄生して栄養を吸いとったりします。

このような行動は、植物が問題解決能力すなわち知能を備えていることの証明になると唱えられました。

植物の中にはサボテンも含まれるので、この説はサボテンに対しても言えることになります。

サボテンのIQが2と言われてるのはなぜ?

暑く乾燥した砂漠に生えていると思われがちなサボテン。

標高の高い地域や寒冷地、熱帯林に生える種類もあることをご存知でしょうか?

サボテンは暑さに強いイメージがありますが、暑さに弱い種類や氷点下のようなとても寒い環境で生きる種類もあります。

また、サボテンによく見られるトゲですが、これは枝や葉が形を変えたものです。

敵から身を守るための武器となっているだけでなく、トゲとなったことで体の表面積が少なくなり、水分の蒸発を防ぐことにも役立っています。

生きていく環境に合わせて多様な進化を遂げたことが「サボテンのIQは2」と言われている理由です。

植物のIQは高い?考えることができるの?

植物は危険を避けたり、効率よく生存したりするために賢い行動をとることができます。

植物は脳を持っていませんが、このような賢い行動は、動物が生きていくために備えている能力と同じような性質だと言えるでしょう。

植物に考える力があるのかどうかはわかっていません。

しかし、イギリスの植物学者は

「植物は環境を評価することができるわけで、植物の行動は我々が知っている以上にはるかに複雑であることを示している」

と述べています。

植物たちは細胞の中で、人間の思考に相当することを何らかの形で行い、行動に移しているのかもしれません。

サボテンのIQと男が射精する瞬間のIQが同じ?

インパクトのある表現に思わず目を疑った方も多いのではないでしょうか?

「サボテンのIQと男が射精する瞬間のIQが同じ」

という言葉は、たくさんの人の心をつかみ、SNSのネタとして数多く取り上げられました。

人間のIQは100前後が平均とされています。

それに対してサボテンのIQは2と言われていますから、相当落ちることになります。

人間の場合、IQ20未満は最重度の知的障害にあたり、身のまわりのことほとんどが不可能で、言葉を発することも難しいとされています。

射精した瞬間の男性がIQ2の状態になると言われているのはなぜでしょうか?

Twitterで話題に

https://twitter.com/pikanoshin/status/1640278835525742592?s=46&t=-AFoYY10M4pOPg5p4CY89A
https://twitter.com/otinuki/status/1190567994574946304?s=20

「射精直前の男性との会話は成り立たない」

「射精直後の男性は性的な刺激に反応できず、虚無状態やうつ状態になる」

Twitterでは、射精の前後でこのように思考が鈍った状態の男性を「サボテンと同じIQ2だ」と表現したわけです。

男が射精する瞬間のIQがサボテンは嘘?

たしかに、射精する瞬間や前後の男性の思考は鈍っているでしょう。

でも、よく考えてみてください。

本当に射精に関連して思考力が落ちたのでしょうか?

何かに集中する瞬間は他のことに意識が向かないので、いつもは簡単にできることが難しくなります。

たとえば、スポーツをしている最中は簡単な暗算でさえ難しいはずです。

射精する瞬間の男性のIQだけが落ちるのではなく、性別や行動に関係なく何かに集中する瞬間はIQが落ちます。

「男が射精する瞬間のIQがサボテン」は、ネタとして大げさに表現された嘘ということになります。

IQ2はどのくらい?サボテンの知能指数に迫る

そもそもIQとは何でしょうか?

IQとは知能指数のことで、言語能力や記憶力、論理的思考力など知的能力を数値化したものです。

100前後が平均で、数字が大きいほど知的能力が高いとされています。

IQ130以上は「IQが非常に高い」「天才」とされるレベルで、人口の約2%がそれにあたります。

IQを実際に測ることができるのは人間だけですが、IQをいろいろな生き物にあてはめて考えてみた場合どうなるのでしょうか?

IQ2と言われているサボテンは、どんな生き物と同じくらいの知能を持つのでしょうか?

クラゲ IQ 0.1

クラゲの体は95%が水で、脳・心臓・血管・血液などの器官が一切ありません。

しかし、他の器官が補っているので生きていけるのです。

たとえば、脳の代わりは全身に張り巡らされた鋭い神経です。

神経が物に触れることで捕食など反射的に行動ができます。

心臓の代わりは傘で、泳ぐことによって心臓のようなポンプの役割を果たしています。

ふわふわと水に漂うクラゲはIQ0.1です。

ミツバチ IQ 1

ミツバチは高度な社会生活を営みます。

巣の構成は、1匹の女王バチ、少数の雄バチ、多数の働きバチです。

女王バチは、毎日1000前後の卵を産みます。

雄バチは、成熟すると毎日決まった時間に交尾飛行へ出かけます。

働きバチは、巣の掃除・育児・巣作り・ハチミツ作りなど、生殖以外のすべての行動をこなします。

人間がハチミツでお世話になっているミツバチはIQ1です。

アリ IQ 1.8

アリも社会性のある昆虫です。

群れは、少数の女王アリと多数の働きアリと兵隊アリで構成されます。

女王アリが産卵を行い、育児や食料の調達をするのは働きアリです。

兵隊アリはエサをとるために狩りをしたり、敵から巣を守ったりします。

身近な昆虫であるアリはIQ1,8で、サボテンのIQ2とほぼ同じです。

ハムスター IQ 2.7

乾燥地帯にすむネズミの仲間です。

自然界では穴を掘ってそこにすみ、夕方から夜や早朝など敵が少ない時間にエサを探します。

頬袋には食べものをしまっておけます。

前歯は一生伸び続けるため、常に硬いものをかじっていなければなりません。

ペットとして人気が高いハムスターはIQ2,7です。

ナマケモノ IQ 3

木の枝に爪をかけてぶらさがってほぼ動かず、1日に15~20時間眠ります。

ほとんど動かない理由は、ナマケモノが変温動物であるためです。

体温が上がりすぎたり下がりすぎたりすると代謝が止まり、命の危険があります。

また、熱帯林にはごくわずかな動きも見逃さない猛禽類が空から地上を見張っています。

敵からの狙いを逃れるためにも、ゆっくり動くことで景色と同化しているのです。

のんびりした動物の代表であるナマケモノはIQ3です。

日本人の平均IQは105

日本人の識字率は99%で、ほぼすべての人が読み書きが可能です。

そして、その日本語はひらがな・カタカナ・漢字で表記されます。

ひらがな・カタカナと漢字では、使う脳の領域が違います。

そんな日本人の平均IQは105とされていて、世界的に見て上位のクラスです。

まとめ

サボテンそのもののIQが証明されているわけではないので、「サボテンのIQは2~3」と断定することはできません。

しかし、イギリスの植物学者は植物が知能を持っている可能性を明らかにしました。

部屋に飾ってあるサボテンもなんだかすごいものに見えてきませんか?

植物はこれからも、私たちの知らない新しい世界を見せてくれることでしょう。

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