花言葉ときくと、色鮮やかな花から華やかで明るいイメージをもつ方が多いのではないでしょうか。
そんな花言葉ですが、実は怖い花言葉をもつ花もたくさんあります。
なかには、狂気を感じる花言葉も・・
そこで当記事では、花言葉が怖い花を季節ごとにご紹介します。
当記事をご覧になれば「あの花にはこんな怖い花言葉があったんだ!」という意外性を発見できたり、プレゼントで花を贈るときに注意することができます。
ぜひ最後までご覧ください。
花言葉が怖い花20選!季節ごとにご紹介
花言葉が怖い花にはどんなものがあるでしょうか。
怖い花言葉をもつ花は、名前から怖い花言葉が想像できる花や、怖い花言葉をもつのが意外と思える花など様々な種類があります。
そこで、ここでは花言葉が怖い花を下記の季節ごとにご紹介します。
- 春に咲く花
- 夏に咲く花
- 秋に咲く花
- 冬に咲く花
- 季節に決まりのない花
花が咲く季節といえば、春や夏の暖かい季節に咲く花が多いですが、秋や冬に咲く花もあるんです。
それでは、詳しく解説していきます。
春に咲く花
まずは、春に咲く怖い花言葉をもつ花をご紹介します。
春に咲く怖い花言葉をもつ花は、下記の8種類です。
- アザミ
- クローバー
- ゲッケイジュ
- マリーゴールド
- ハナズオウ
- スノードロップ
- アネモネ
- ロベリア
マリーゴールドは怖い花言葉をもつ花として有名かもしれません。
四つ葉のクローバーは幸運なイメージがありますが、意外な怖い花言葉をもっているんです。
1つずつ詳しく解説します。
アザミ
アザミの怖い花言葉は『報復』です。
ほかには『独立』や『触れないで』という花言葉があります。
アザミの花言葉『独立』と『報復』は、アザミの葉っぱやつぼみのトゲによって国を守ったというスコットランドの言い伝えに由来しているといわれています。
もうひとつの花言葉『触れないで』というのもアザミのトゲにちなんでいます。
クローバー
クローバーの怖い花言葉は『復讐』です。
クローバーには、ほかに『約束』や『私を思って』という花言葉があります。
これらの花言葉がかなわなかったとき『復讐』につながると考えられたため、このような怖い花言葉がうまれたようです。
また、四つ葉のクローバーが十字架に似ているため、はりつけを連想させる宗教的な意味から怖い花言葉がついたという説もあります。
ゲッケイジュ
ゲッケイジュの怖い花言葉は『裏切り』です。
ゲッケイジュは、花と葉っぱでそれぞれ違う花言葉をもっています。
『裏切り』という花言葉は、ゲッケイジュの黄色い花がキリストを裏切ったユダの衣服と同じ色だという背景が由来になっているようです。
ゲッケイジュの葉っぱにも『私は死ぬまで変わりません』という少し怖い花言葉があります。
マリーゴールド
マリーゴールドの怖い花言葉は『嫉妬』です。
マリーゴールドには他にも『絶望』『悲しみ』という怖い花言葉があります。
この花言葉の由来は、太陽神アポロンが関係しているようです。
”水の妖精クリスティは太陽神アポロンに激しい恋心を抱いていましたが、アポロンには王女レウトコエという恋人がいました。クリスティは嫉妬し、王女の父である国王にアポロンとレウトコエの仲を告げ口。すると王は怒りのあまり、レウトコエを生き埋めにしてしまいました。
水の妖精クリスティは自分のしたことによって、王女レウトコエが命を落としたことを深く後悔し、9日間アポロンを見つめ続けたところ、クリスティの体が黄色い花に変わり、太陽に向かって咲くマリーゴールドになったのです。”
(『マリーゴールドの花言葉の意味や由来』より引用)
上記の話から『嫉妬』『絶望』という花言葉がうまれたのでしょう。
ハナズオウ
ハナズオウの怖い花言葉は『不信仰』です。
この花言葉は、キリスト教の十二使徒であるイスカリオテのユダが、イエス・キリストを裏切りそれを悔いて、セイヨウハナズオウの木で命を絶ったことから由来しているようです。
ちなみに、セイヨウハナズオウは欧米において『ユダの木』と呼ばれています。
このことから、ハナズオウの花言葉は『不信仰』なのです。
スノードロップ
スノードロップの怖い花言葉は『あなたの死を望みます』です。
これはとても怖い花言葉ですよね・・
この花言葉は、下記の由来からきていると言われています。
- 白い花が死に装束を連想させること
- 家にスノードロップを持って入ると「不幸が訪れる」と言われていること
また、イギリスの一部では「亡くなった恋人の横にスノードロップを置くと、雪の結晶になった」という言い伝えがあります。
このことから「スノードロップ=死の象徴」という文化が残っていることにも由来しているのです。
アネモネ
アネモネの怖い花言葉は『見捨てられた』です。
この花言葉は、西風の神「ゼピュロス」と春の女神「フローラ」の侍女「アネモネ」の伝説からきています。
フローラはゼピュロスに片思いしていましたが、ゼピュロスはアネモネを愛していました。
ゼピュロスの想いを知ったフローラは、アネモネを邪魔だと考え追放してしまいます。
フローラとの平和を保つため、ゼピュロスは愛するアネモネを見捨て、アネモネを花の姿に変えてしまったそうです。
そんな伝説から『見捨てられた』という花言葉がついたと考えられます。
ロベリア
ロベリアの怖い花言葉は『悪意』です。
ロベリアは花に毒があるため『悪意』という花言葉がついたようです。
ロベリアは、花だけなく葉や茎にも毒があり、根には「アルカロイド」という薬にも有毒にもなる成分も含まれているそうです。
ちなみにロベリアには『敵意』という花言葉もあります。
これらの花言葉は、毒があるロベリアにぴったりな花言葉かもしれませんね。
夏に咲く花
次は、夏に咲く怖い花言葉をもつ花をご紹介します。
夏に咲く怖い花言葉をもつ花は、下記の6種類です。
- クロユリ
- アジサイ
- トリカブト
- ホオズキ
- オトギリソウ
- ホウセンカ
クロユリやトリカブトは、いかにも怖い花言葉がありそうですね。
一方、アジサイはプレゼントなどにも選ばれる花なので、怖い花言葉があるのは意外に感じるかもしれません。
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
クロユリ
クロユリの怖い花言葉は『呪い』です。
この花言葉の由来として有名なのが、下記の黒百合伝説です。
戦国武将の佐々成政は側室の早百合が密通をしていると疑います。
お腹の中にいる子どもは成政の子ではないという噂まで流れ、これを聞いた成政はとても怒り、早百合を殺してしまったそうです。
そのとき、早百合は「立山にクロユリの花が咲いたら、佐々家は滅亡する」と呪いの言葉を残して死んだといわれています。
このことから『呪い』という花言葉がついたようです。
アジサイ
アジサイの怖い花言葉は『浮気』です。
この花言葉は、アジサイの花が色をころころと変えることや、咲き始めてから色が少しずつ変化するところから由来しています。
アジサイにはほかに『冷酷』という花言葉があり、この花言葉は青いアジサイの色から由来しているようです。
アジサイは色によって花言葉が違います。
母の日や誕生日の贈り物に選ばれる花でもあるので、贈る色によって花言葉に気をつけるとよいでしょう。
トリカブト
トリカブトの怖い花言葉は『あなたは私に死を与えた』です。
とても怖い花言葉ですね・・
なぜこのような花言葉なのでしょうか?
それは、トリカブトが人を死に至らしめるほどの毒をもつためです。
トリカブトはほかに『復讐』『敵意』という花言葉があります。
『敵意』はロベリアと同じ花言葉ですが、トリカブトにもロベリアと同じように毒があるので、同じような花言葉があるのかもしれません。
ホオズキ
ホオズキの怖い花言葉は『偽り』です。
この花言葉の由来は、提灯のように見えるホオズキの見た目からきています。
ホオズキのオレンジ色をした袋は空洞になっており、中に赤い実が一つだけ入っています。
『偽り』や『ごまかし』といった花言葉は、見た目は大きな果実なのに中身が小さいことに由来しているのでしょう。
オトギリソウ
オトギリソウの怖い花言葉は『恨み』です。
この花言葉の由来は、晴頼という鷹匠が弟を斬り殺したことからきています。
むかし、晴頼という優れた鷹匠がおり、晴頼はタカが負傷するとある草を用いて傷をなおしました。
ほかの鷹匠たちがその草を尋ねても、絶対に草の名を明かさず秘密にしていましたが、弟が秘密をもらしてしまい、晴頼は激怒し弟を斬り殺してしまいます。
その事件から、草の名は弟切草(オトギリソウ)と呼ばれるようになったそうです。
このような話から『恨み』という花言葉がついたと考えられます。
ホウセンカ
ホウセンカの怖い花言葉は『私に触れないで』です。
そこまで怖いと感じる花言葉ではありませんが、好きな人から言われると傷つく言葉ですよね。
この花言葉の由来は、ホウセンカの実の特徴からきています。
ホウセンカの実は熟したあと、触れただけではじけて実の中に入っている種が飛んでいきます。
このことが由来となり『私に触らないで』という花言葉がついたようです。
秋に咲く花
次は、秋に咲く怖い花言葉をもつ花をご紹介します。
秋に咲く怖い花言葉をもつ花は、下記の3種類です。
- ヒガンバナ
- 黒バラ
- リンドウ
上記の花には、どんな怖い花言葉があるでしょうか?
ヒガンバナや黒バラは、怖い花言葉があるのは想像できるかもしれません。
それでは、1つずつ解説していきます。
ヒガンバナ
ヒガンバナの怖い花言葉は『悲しき思い出』です。
この花言葉は、墓地などで見かけることが多いことから由来していると考えられています。
ヒガンバナは墓地に咲くことが多く、故人を偲ぶ思いが花言葉になっていることから、怖いイメージがあるのではないでしょうか。
また、ヒガンバナを墓地で多く見かけるのは、毒性の強いヒガンバナを植えることで、お供え物をネズミやモグラから守るためです。
黒バラ
黒バラの怖い花言葉は『憎しみ』です。
黒バラはほかに『恨み』『あなたはあくまで私のもの』という怖い花言葉があります。
これらの花言葉は、黒バラの色から悪魔や闇が連想されることから由来しているようです。
黒バラは「黒」という色から、赤や白など明るい色のバラと比べると暗いイメージを持たれやすくなっています。
また、黒は葬儀などで使われることが多いため、怖い花言葉がつけられたのではないでしょうか。
リンドウ
リンドウの怖い花言葉は『悲しむあなたを愛する』です。
この花言葉は怖い花言葉ともとれますが、少し優しさを感じるような花言葉でもあります。
この花言葉の由来は、リンドウの青い色からきているようです。
西洋では「青い色の花=悲しみを表す色」と考えられています。
そのため、リンドウには『悲しむあなたを愛する』という花言葉がつけられたのでしょう。
冬に咲く花
次は、冬に咲く怖い花言葉をもつ花をご紹介します。
冬に咲く怖い花言葉をもつ花は、下記の1種類です。
シクラメン
プレゼントなどにも選ばれるシクラメンですが、実は色によって花言葉が違うということはご存じでしょうか?
どんな色のシクラメンが怖い花言葉をもつのか、詳しく解説していきます。
シクラメン
シクラメンのなかでも怖い花言葉をもつのは、赤いシクラメンです。
赤いシクラメンの怖い花言葉は『嫉妬』です。
赤いシクラメンの『嫉妬』という花言葉は、そり返ったシクラメンの花びらが炎のように見えることからきています。
炎のような花びらから、嫉妬心が燃え上がるさまを連想したものと考えられるでしょう。
季節に決まりのない花
最後に、季節に決まりのない怖い花言葉をもつ花をご紹介します。
その花は、下記の2種類です。
- 黄色のカーネーション
- スイレン
どちらもあまり怖い花言葉のイメージはありませんが、どんな怖い花言葉があるのでしょうか?
それでは、1つずつ解説していきます。
黄色のカーネーション
黄色のカーネーションの怖い花言葉は『軽蔑』です。
ほかには『あなたには失望しました』『拒絶』などの花言葉があります。
はっきりとした花言葉の由来はわかっていませんが、黄色の花には怖い花言葉がついていることが多いようです。
西洋では黄色が不吉な色とされており、裏切りや嫉妬をイメージする色だといわれています。
黄色はキリストを裏切ったユダの衣服と同じ色です。
このことから、黄色のカーネーションにも怖い花言葉がついたと考えられるのではないでしょうか。
スイレン
スイレンの怖い花言葉は『滅亡』です。
この花言葉は、古代エジプト文明が関係しています。
古代エジプト文明は、スイレンを太陽のシンボルとしていましたが、最終的に文明が滅んでしまうことから『滅亡』という怖い花言葉の由来となっているようです。
スイレンはほかにも素敵な花言葉をもち合わせていますが、誰かに贈るときは花言葉に注意しましょう。
花言葉が怖い花のまとめ
ここまで、怖い花言葉をもつ花を季節ごとに20選ご紹介しました。
みなさん、いかがだったでしょうか?
花の名前から怖い花言葉が連想できたり、怖い花言葉が意外な花もありましたね。
記念日の贈り物や誰かへのプレゼントによく選ばれる花ですが、怖い花言葉を知ることで花を選ぶときの参考になるのではないでしょうか。
今回ご紹介した花には、ポジティブだったり明るい花言葉をもつ花もありますので、プレゼント選びの参考にしてみてください。
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