手軽に必要なたんぱく質を補えるということで、昨今若い世代を中心に人気を集めているプロテイン。
筋トレユーザーだけでなく、今では主婦・学生なども間食代わり・健康志向に取り入れているほどプロテインは日常生活に溶け込んでいます。
テレビやスーパーの売り場でもよく「健康に良い」として販売されたり広告を出されているプロテインですが、内容や飲み方によっては逆効果になってしまう可能性も。
本記事では『ザバスプロテインはおすすめできない?』『プロテインが体に悪いって本当?』といった疑問を調べ、解説していきます。
ザバスプロテインおすすめしない理由とは?
プロテインといえども種類は豊富で、かつ専門的メーカーも多数存在します。
その中でも特に有名なのが、ザバスのプロテインでしょう。
ザバスはネット通販だけでなくスーパー・コンビニエンスストアでもよくパック飲料としてプロテインを販売していることもあり、一度は目にした事があるという方も少なくないかと思われます。
そんなザバスのプロテインですが、実はあまりおすすめできないポイントも。
継続するにはコスパが悪い
プロテインは長期的に摂取するものなので、価格は重要な選択基準の一つとなります。
実際のコストを検討する際には、プロテインの内容量や品質、提供される栄養価も考慮に入れることが重要。
また、定期的に購入することで割引が適用される場合や、大容量パッケージを選ぶことで単価を抑える方法もあります。
つまり個々のニーズや予算に合わせこれらの要素を総合的に考慮することが第一なのですが、ネットを見れば分かる通りザバスのプロテインは他メーカーより数100円程度高価であることが大半です。
そのため、コスパを最優先に考える人にとってはあまりおすすめできないでしょう。
他のプロテインと比較して糖質が高め
例えばザバスのホエイプロテイン100、ココア味の一食分(28g)には炭水化物が3.3g含まれています。
この量はご飯一杯分(150g)の糖質量54.9gと比較して非常に少なく、実際にはご飯一口(約15g)に含まれる糖質量5.5gとほぼ同等です。
プロテインの中で見れば糖質は高い部類ですが、気にし過ぎるほどではありません。
ビーレジェンド、マイプロテイン、エクスプロージョンといった他ブランドの販売しているプロテインと比較しても、その差は数グラムに過ぎません。
ザバスのプロテインが特別に糖質が多いというわけではありませんが、それでも一般的なプロテインと同様の糖質レベルを持っているのは事実ですので、糖質が気になるという方にも不向きです。
人工甘味料を使用している
ザバスのプロテイン製品には、スクラロースやアセスルファムKといった人工甘味料が使われています。
これらの甘味料は日本の公的機関によって安全性が認められており、適量を守れば健康上のリスクは低いと考えられますが、添加物が用いられている製品を避けたいという方の場合もザバスのプロテインはおすすめできません。
ザバスのソイプロテインは絶対にダメ?
プロテインにはホエイ(動物性たんぱく質)とソイ(大豆などの植物性たんぱく質)と、大きく分けて2種類あります。
大豆を使用しているのでホエイと異なり脂質が少ない、胃もたれしない、美容にも効果があるとして主に女性をターゲットに販売されていたりしますが、ソイプロテインにもデメリットが存在しています。
ホルモンバランスに影響する可能性
ソイプロテインとホエイプロテインを各グループに分けて2週間摂取させた海外の実験では、ソイプロテインを摂取したグループに明らかなストレスホルモンの増加がみられたという報告があります。
コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが増加すると、様々な疾患が生じやすくなり、体重の増加にもつながります。
自分では問題ないと思っていても、ソイプロテインを摂取することにより無意識にホルモンバランスを乱してしまっているかもしれません。
筋肉を付けるためには不向き
筋肉トレーニングを行っている方は筋肉を修復し、大きくするためにアミノ酸の摂取が必須です。
しかしソイプロテインは植物性タンパク質で構成されており、アミノ酸の保有量は多いとは言えません。
また、ソイプロテインは体内での吸収速度が遅いため、効率的に筋肉をつけたい方には向いていません。
男性ホルモンを減少させる?
ソイプロテインは男性ホルモンのテストステロンを減少させてしまう効果があります。
テストステロンは、「モテフェロモン」と言われており異性を惹きつける効果があると言われており、他にも性欲増大やポジティブ思考になるといった多くの効果があります。
テストステロンは筋肉トレーニングを行い筋肉がついてくると増えていきますが、ソイプロテインではかえって減少させてしまいます。
プロテインは体に悪いという医師も
プロテインは自然の中で得るものではなく、人工的に作り上げたたんぱく質です。
そのため専門家の中でも健康に良いか否か、というのは賛否両論となっており、体に悪いと語る医師も一定数います。
人工的なたんぱく質は体に負担がかかる
たんぱく質は、人の血液や肉をつくる非常に重要な栄養素。
ただし糖質や脂質と違って、分解の過程で尿素窒素などの毒素を産出します。
これらの毒素は基本腎臓の濾過機能によって尿として体外に排出され、健康を保っています。
このように腎臓は非常に重要な臓器なのですが、人工的に大量のタンパク質を摂取することはその働きを腎臓に強要し疲弊させ、重大な被害を生む可能性があるのです。
大量摂取は体にとって不自然
魚や肉から得られるたんぱく質というのも限られています。
そのため中にはたんぱく質不足を補うためにプロテインを飲むという方も居るかと思いますが、大体のプロテインは一食およそ15gのたんぱく質が含まれています。
プロテインやめたほうがいい?危険性とは
プロテインが効果的という人も当然中にはいますが、反対にプロテインをやめた方が良い、飲むと悪化してしまう人もいます。
特に腎機能が低下しているような方の場合、プロテインの定期摂取は控えた方が健康に繋がるかと思われます。
腎臓病の数値が上がる可能性
健康な人の場合、プロテインの摂取は通常問題ありませんが、腎臓機能に問題のある人は注意が必要です。
腎機能が低下している場合、これらの老廃物が適切に排出されず体内に蓄積する恐れがあります。
そのため、慢性腎疾患を持つ人はタンパク質の摂取量を制限することがしばしば推奨されます。
健康になるためが逆効果の場合も
ソイプロテインの場合、主な材料として大豆が使用されています。
中にはアレルギーを持っていなくともソイプロテインを飲んだ後に蕁麻疹を起こしたり、口の中がイガイガする、かゆいといったような症状を訴える方もいます。
プロテインは心臓にも負担がかかる?
プロテインは腎臓だけでなく、心臓にも負担を掛けるのではないかとも医師の間では議論が交わされています。
なぜプロテイン(たんぱく質)が心臓にも関わるのかについて、以下で解説をしていきます。
たんぱく質のとりすぎは脂質の過剰摂取になる
日本では食事によるたんぱく質摂取の上限は定められていませんが、粉末プロテインなどで補う場合、必要以上のたんぱく質は肝臓で脂肪に変換され体脂肪になる事があります。
どのような栄養素でもそうですが、体にとって余分なものは日が経つにつれて体脂肪として体に蓄えられているのです。
筋肉ではなく体脂肪がついてきたという場合、糖質及び脂質の過剰摂取が原因であることが大半なので、一度プロテインを止めてみると良いかもしれません。
コレステロールが上がると動脈硬化
血中コレステロール値が決定される大きな要因は炭水化物の摂取量にあることが分かっています。
タンパク質は血中コレステロールを生成する材料の1つではありますが、直接、血中コレステロールの産生へ影響することはないようです。
コレステロール値が気になる人は炭水化物の摂取量に着目して改善していけば良いと言えます。
プロテインやめた結果はどうなるのか
プロテインを数ヶ月ほど続けた人が、きっぱりとある日を境にやめるとどうなるのでしょうか。
たんぱく質の摂取を全てプロテインでまかなっていたという人からすると「体のバランスが崩れるんじゃないか」「飲むのが当たり前になっていたから、いざやめるとなると怖い」と思うかもしれません。
ですがプロテインをやめた結果、以下の効果が期待できます。
腎臓などの数値が下がった
プロテインの過剰摂取で得ていたたんぱく質、脂質が減ることになるので、その分腎臓の働きも正常(以前通り)に戻ります。
その結果体調が良くなる、ホルモンバランスなどが安定すると言った効果が得られる場合があります。
たんぱく質を食事からとるようになった
プロテインでたんぱく質を補っていた人の場合、今度は食品からたんぱく質を摂取しようとメニューを考えるかと思います。
例えば肉、魚、大豆、乳製品など…そういった食品を積極的に取り入れるようになった結果プロテインを飲んでいた頃よりもずっと体が健康になったというのも珍しい話ではありません。
カロリー過多になりにくくなる
プロテインのメーカーにもよりますが、例えばザバスのホエイプロテイン100 スタンダードでは、一食およそ118キロカロリーとなっています。
プロテインとしてのカロリーと見れば決して多くはありませんが、運動不足であったり普段の食事量が多いという方にとってはこれは間食となり、カロリー過多になることもしばしば。
プロテインをやめてから体脂肪や体重が減ったという方は、プロテインから得ていたカロリーが無くなったから痩せた、とみて良いでしょう。
副作用と思われる症状が軽減した
プロテインを飲むと腹痛、下痢、身体のかゆみなどを体質によっては引き起こす場合があります。
そういった副作用と思われる症状の軽減が見られた場合、原因はプロテインが体に合わなかったからだと考えられます。
数週間程度やめてみて、プロテインを飲んでいる時と比べて体が軽い、楽だと思う場合はそのまま飲むのをストップしましょう。
まとめ:ザバスプロテインは副作用の可能性も考慮する
誰でも簡単にたんぱく質を摂取できるプロテインですが、中にはアレルギーを引き起こす成分が含まれていることも少なくありません。
そのため、プロテインを選ぶ際は必ず成分を確認してから購入するようにしましょう。
また、腎臓機能に問題のある人も持病の悪化に繋がりかねないので、プロテインを摂取したいという場合は必ずかかりつけ医に相談の上で摂取するようにしてください。
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